アジアカップ終わりましたね。
先日の決勝戦でカタール代表に1-3で破れ準優勝に終わりました。
そこから見えてきた課題や問題点、進むべき方向について考えていきたいと思います。
日本代表にゲームモデルはあったのか?
今大会を振り返ってみて、この点がまず疑問点として浮かんだ。
大迫が不在だった数試合をみても、日本代表は、属人的なゲームモデルに依存しているといえるだろう。
大迫ありきでチームを組んでいる日本代表は、苦戦が続いた。
では、なぜ決勝戦まで進めたのか?
それは、アジアレベルでは、個人の能力が高いからといえるだろう。
チームとしてどう崩していくか?そこが大迫に依存しすぎている。
大迫に預けて攻撃のスイッチが入る。
大迫がいなくて苦戦しても個人技や2、3人の関係で崩せてしまうのでなんとか勝てていた。
カタール戦の前半では、大迫にボールが入る回数がほとんどなかった。
向こうが守備時5バックにすることもあり、中央が密集していてボールを入れることが困難だった。
正直チームとしてどう攻めるのかがよく分からなかった。
守備もカタールのフォーメーションが3-5-2だったこともあり、日本代表は4-4-2で戦っていたが明らかに噛み合わせが悪かった。(システムの構造上相手の中盤のほうが多いので中盤でフリーを作られてしまう。)
プレスがかからずラインが下がり失点。
チームとしての準備が足りなかったといえるだろう。
そして、サブの選手にも状況を劇的に、ゲームプランを変える選手はいなかった。
ここからは、W杯の準備になるが、早急にゲームプラン、大迫に頼らないチーム作りをしていく必要があると感じましたね。
日本vsカタール1-3 - AFC 2019アジアカップ決勝 - すべての目標とハイライトHD - (日本語解説)
日本の育成を見直す必要があるのか。
決勝で戦ったカタール代表は、10年単位で国家戦略で選手の育成を行っていたんですね。
スペインから監督やコーチを呼びユースから育てあげ現在に至ると。
カタールに敗れてからいろんな意見を聞きますが、日本の育成を見直さないといけない、カタールと同じことをしないといけない。
こういった意見が多く見られます。
はなして、本当にそうするべきなのでしょうか?
僕も育成の見直しは必要だとは思うのですが、一貫性をもった育成でないなら意味がないかなと思います。
カタールが育成を行って結果を出したから日本もやらなければいけないというのは、思考停止しているかなって感じます。
やるとしたら、ゴールはどこで、何年規模で、どのようなことをやるのか、そしてA代表でやるサッカーとユース世代がやるサッカーがぶれていたらだめですし。
そして、育成に資金をつぎ込んだとしても、成果はすぐでない、我慢も必要ですし、しっかりとした組織をつくらないと失敗します。
まずは、日本代表としてどこに向かうのかをしっかり決めないと話にならないと思いますね。
正直w杯前からのごたごたから、成長している感じが感じられないのは残念です。
アジアカップで見えた光
悪いところばかりあげてもしょうがないので、よかった点もあげたいと思います。
まずは、冨安の活躍。
これは正直びっくりしています。
20歳でCBとしてあれだけの落ち着き安定感でプレーできるのは、素晴らしいと思います。
高さもあり、スピードにある相手にも対応できるので、これからが楽しみです。
遠藤のボランチとしての成長
ボランチとしてレベルがかなり上がったと思います。
守備面に関しては、前からよかったのですが、攻撃面も効果的にボールを引き出したり、縦パスが出せるようになったのでこれからがかなり、たのしみですね。
決勝では遠藤が入たら、どうだったでしょうね。
【遠藤航】2試合連続先発フル出場!シントトロイデン救う同点弾!【ゴール】
まとめ
日本代表にこれから必要なことは、大迫選手の代役をみつける。
見つけられないなら、違うゲームモデルを作る。
これが、重要になってくると思います。
若手がこれからどんどん出てこないと厳しいと思います。
そして、長期的な視線でみた選手の育成組織の構築。
やるべきことは多いですが楽しみでは、あります。
では、今回はここまで。